ユーモアとウイット


ユーモア [humor]ユーモアとは、上品で気が利いたしゃれ。
ウイット [wit]その場に応じて気の利いたことを当意即妙に言う才知。機知。とんち。
「―に富んだスピーチ」大辞林 第二版 (三省堂)
 と辞書にはある。 どちらも人を楽しませるテクニックの一つである さらに
 ユーモアの語源・由来には、
 ユーモアは、「湿気」「体液」を意味するラテン語「フモール」に由来し、中世の医学用語として「ユーモア」という語は用いられていた。
 中世の医学では、4種の体液「血液」「粘液」「胆汁」「黒胆汁」のバランスによって人間の気質が変化するという、体液学説の概念が重要視されていた。
 ユーモアに変化を与えることで人の気質が変わり、笑いにも繋がることから、人の心を和ませるようなシャレを意味するようになった。大辞林 第二版 (三省堂)と記されている
 この、「場に応じて気の利いたことを当意即妙に言う才知」「人の心を和ませるようなシャレ」という部分が二つの言葉の違いである。
 ウイットは三人称「あの人」と「あの人」の場に向けるとんち、に対して。
 ユーモアは二人称「私」が「あなた(他の人)」に向ける変化、にも受取れる。
「隣の芝生見」が支流化した昨今誰もがこのウイットを使いこなし「あの人」を血眼になって探し回る、そして私も誰も「あの人」になるまいと必死になって肩を並べている毎日
さて、ユーモアとは何処へ行ってしまったのでしょう?

言い替えれば、あなたは?
「それで。あなたは、結局。何を言いたいのですか?」