ヤング万次朗

 


愛、愛なんですよ、つまり。


彼はパンクロッカーであり、一児の父、そして肉屋の配達員であります。


私はたびたび彼に出くわすのだが、おたがい仲が悪くなりそれっきり、、


彼は社会に不満を沢山もっていて、必死につばを吐きつづけています。


彼の名は「ヤング万次朗」


また今年も出くわすんだろうと思いながら、こうして書いています。


最初にあった時彼は、フォークギターをアンプにつないで大音量のまま、


「仕事をするな」など等叫んでおり、かなりなジャンクぶりだったのだが、


最近アコーディオンで参加してくれた熊沢段氏の情報で


「子供が出来てから愛に目覚めた」とのこと、


そうなんだ〜、と半ば半信半疑でいた所、弾き語りのイベントライヴに何故か彼がいた。


私がカバーで「come to my bedside」を唄うといきなり握手を求められた、


彼は「レノンを殺した男は」というこれまたストレートな歌を唄っていた、


〜たいせつなひとを奪う世の中なんて間違ってる〜 そうである。


彼はその歌をジョンレノンの命日に(寒空のした)駅前で2時間以上もその歌だけ


唄っていたそうである、これはこれでかなりパンクであります。


なぜ彼はそうなってしまったのか、それは厳格な父親の存在があるのだそうです。


実際彼の娘はかなり厳しくしつけられており、彼自信も厳しく育てられたそうです。


その中での唯一の自由がROCK,PUNKだったのかもしれません。


なんでもありな 今の世の中で


彼は家出をした子供のような顔をしていました。